米国株は1株から買うことができる。ということは少ない資金で株を買えるということである。
これは複利の効果を得やすいということである。
ここで100万円を米国株と日本株に投資した場合を考えてみようと思う。
条件は以下のとおり。
株価は30年間ずっと変動しないものとする。
配当利回りは4%とする。
これは日本株ではなかなかない高配当であるが。
米国株(A)
1株1万円の株を100株買う。
1株ずつ売買することができる。
日本株(J)
1株1万円の株を100株買う。
100株単位でしか売買不可能。
まずはいずれの株も、どれだけ配当が入っても、一切買い増しをしないこととする。
つまり、元本の株に対しての配当しかもらえない状態である。
なお、計算を簡略化するため、為替、税金、手数料は考慮しない。
買い増しを行わなかった場合の残高の推移
年数 | A(米国株) | J(日本株) |
0 | 100.0 | 100.0 |
1 | 104.0 | 104.0 |
2 | 108.0 | 108.0 |
3 | 112.0 | 112.0 |
4 | 116.0 | 116.0 |
5 | 120.0 | 120.0 |
6 | 124.0 | 124.0 |
7 | 128.0 | 128.0 |
8 | 132.0 | 132.0 |
9 | 136.0 | 136.0 |
10 | 140.0 | 140.0 |
11 | 144.0 | 144.0 |
12 | 148.0 | 148.0 |
13 | 152.0 | 152.0 |
14 | 156.0 | 156.0 |
15 | 160.0 | 160.0 |
16 | 164.0 | 164.0 |
17 | 168.0 | 168.0 |
18 | 172.0 | 172.0 |
19 | 176.0 | 176.0 |
20 | 180.0 | 180.0 |
21 | 184.0 | 184.0 |
22 | 188.0 | 188.0 |
23 | 192.0 | 192.0 |
24 | 196.0 | 196.0 |
25 | 200.0 | 200.0 |
26 | 204.0 | 204.0 |
27 | 208.0 | 208.0 |
28 | 212.0 | 212.0 |
29 | 216.0 | 216.0 |
30 | 220.0 | 220.0 |
どちらの場合も、30年で220万円となる。単利でも、結構なお金になる。一切買い増しをせず、株価も変動しないという状況でも予想外の健闘である。
ここで、おまけとして、みんな大好き普通預金に100万円預けたらどうなるかを見てみよう。ある大手都市銀行の普通預金は金利0.001%のようだ。
普通預金の残高の推移
年数 | 普通預金残高 |
0 | 100.000 |
1 | 100.001 |
2 | 100.002 |
3 | 100.003 |
4 | 100.004 |
5 | 100.005 |
6 | 100.006 |
7 | 100.007 |
8 | 100.008 |
9 | 100.009 |
10 | 100.010 |
11 | 100.011 |
12 | 100.012 |
13 | 100.013 |
14 | 100.014 |
15 | 100.015 |
16 | 100.016 |
17 | 100.017 |
18 | 100.018 |
19 | 100.019 |
20 | 100.020 |
21 | 100.021 |
22 | 100.022 |
23 | 100.023 |
24 | 100.024 |
25 | 100.025 |
26 | 100.026 |
27 | 100.027 |
28 | 100.028 |
29 | 100.029 |
30 | 100.030 |
EXCELで計算しているのだが、小数点第1位までの表示では、見えない部分でしか金額が変動していない。なんと悲しい状況だろう。
30年で300円の増加。普通預金は、株式と異なり、安全性が極めて高い商品ではあるが、100万円という大金を30年間も寝かして300円の報酬は少なすぎる。休日に3回ATMでお金を下ろしてみよう。30年寝かせたことによる果実はもうなくなってしまう。
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