前回、「証券会社に口座を作り、資金を入金したら株の売買が出来るようになる。」と書いた。簡単に書きすぎたようだ。なぜなら、これも前述したように日本には証券会社が268社も存在(2019年12月現在)しており、初心者には証券会社を選ぶこと自体が難しい。そこで、証券会社の選び方について考えてみようと思う。
私は20年以上前、ネット証券が登場した頃から株式の売買を行っている。何社もの証券会社と契約し取引を行っているが、それは証券会社によって、売買可能な商品、得意な商品、手数料が安い商品、無料で入手できる情報に大きな違いがあるからだ。
口座の開設手数料、口座維持手数料が無料の複数の証券会社と契約し、商品ごとに、より有利な証券会社で売買するのが良いだろう。
インターネット経由で取引ができる証券会社と、主なサービス、手数料等の比較表を作成した。
一覧できる表が見つけられず、それぞれの証券会社のサイトからデータを一つ一つ拾い集めたので、随分時間がかかってしまった。役に立つ表だと思うので参考にしてほしい。
※2020年3月1日現在の情報である。証券会社のサービスや手数料は変更になることが多いので、口座開設前には証券会社のサイトで内容をよく確認してほしい。
各証券会社の手数料やサービスなどの比較 (2020年3月1日現在)
証券会社 | 口座開設手数料 | 口座維持手数料 | 5万円以下取引時手数料 | 10万円未満取引時手数料 | リアルタイム株価 | 分析ツール | 日経新聞 | 会社四季報 | 米国株取引の可否 | 米国株手数料 | 投資信託取扱い数 | 単元未満株取引 |
DMM.com証券 | 無料 | 無料 | 55円 | 88円 | 見れる | DMM株スタンダードなど | なし | 読める | 可 | 無料 | 取扱なし | 不可 |
楽天証券 | 無料 | 無料 | 55円~99円 | 99円 | 見れる | マーケットスピードなど | マーケットスピード内で閲覧可能 | 読める | 可 | 約定代金の0.495% | 2657 | 不可 |
SBI | 無料 | 無料 | 55円~99円 | 99円 | 見れる | 分析の匠など | なし | 読める | 可 | 約定代金の0.495% | 2610 | 可 |
マネックス | 無料 | 無料 | 100円 | 100円 | 見れる | トレードステーションなど | なし | 読める | 可 | 約定代金の0.495% | 1191 | 可 |
松井証券 | 無料 | 無料 | 1日あたり50万円まで無料 | 1日あたり50万円まで無料 | 見れる | ネットストック・ハイスピードなど | なし | 読めないが、代わりにQUICK情報が読める | 専用投資口座で行うが少々難しい | 1147 | 不可 | |
大和証券 | 無料 | 1650円~ | 495円~ | 990円 | 見れる | 株waliなど | 不明 | 読める | 可 | 2090円~ | 543 | 不可 |
どうだろうか。証券会社ごとに特徴があることが分かるだろう。激しい競争を繰り広げている最大手SBI証券と楽天証券のサービスがすごい。楽天が日経無料で進撃なら、SBIは単元未満株取引可である。
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