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吉角裕一郎『まだ、都会で貧乏やってるの?』 熊本で年収1億を稼ぐ32歳

吉角裕一郎『まだ、都会で貧乏やってるの?』(2014年、学研マーケティング)

著者の吉角裕一郎氏は熊本出身。「田舎で、都会以上に稼ぐ」ことを教えてくれる。吉角裕一郎氏によると、田舎のほうが都会よりも稼げるという理由は以下の三点である。


1.田舎のほうが、都会より利益率が高い

これは多くの場合に当てはまる。田舎の場合、家賃が都会より相当安いことが多い。家賃は固定費の中で最大の費用であることがほとんどである。また、人件費が安い。筆者によると、この本の出版当時の熊本県の最低賃金は664円、東京は869円であり、およそ24%も安い。
売上や従業員数が同じであれば、東京より熊本のほうが儲かるということになる。

 


2.田舎のほうが、簡単に一番になれる

都会はライバルが多いので、がんばっても一番になることはほぼ不可能。都会で1000番になるより田舎で1番になったほうが良い。
ランチェスター戦略に通じる考え方である。無駄な競争が激しい都会より田舎で1番になったほうが良い。ビジネスも独占(寡占)しやすい。田舎でなら工夫次第で1番になれる可能性がある。1番になればかなりの成功を得られる。


3.田舎のほうが、邪魔が少ない

筆者が挙げている最も邪魔なものの一つが満員電車である。田舎なら家と職場が近いか、遠くても車で簡単に通勤できることが多いが、都会では家と職場が遠いことがほとんどである上に、通勤手段はほぼ満員電車である。
満員電車は本当に疲れる。満員電車に一時間半も乗って通勤すると会社に着いた頃には体力を消耗している。これを何十年も続けていると、多くのものを失ってしまう。

私の経験から言っても、長距離を満員電車で通勤するのは大変疲れる。座るどころか立っていることすら厳しいくらいの電車に長い時間乗っているときつい。事故や台風で遅延することもしばしばである。


地域性はあるものの、趣味嗜好は都会と田舎での差はあまりない。「田舎の人が相手ならこのくらいでも大丈夫だろう」という考えは捨てて本気でビジネスにとりかかるべきだ。


田舎暮らしを勧める本はたくさんあるが、この本は工夫次第で田舎では都会より稼げるという主張をしている点で私にとって新鮮であった。
確かに大都市では給料は高い。しかし家賃が極めて高い。失業などで一旦収入が減少すると、家すら借りられなくなり復活への道が困難になることがある。努力ではどうにもしがたいことすらある。その点、田舎では家賃がさほどでもなく、一旦落ちぶれても、努力によってなんとかなる可能性が高い。
大都市で落ちぶれているくらいだったら地方で頑張ったほうが良いということだ。


amazonでのカスタマーレビューでは低評価が存外に多いが、良書だと思った。

 

 興味がある方はamazonのカスタマーレビューを見てほしい。けっこう悪い評価をつけられている。中には本当に読んだのか疑わしい物もある。管理人としては中身はなかなか良いと思っているのだがなぜだろう。

 

 

 

まだ、都会で貧乏やってるの?

まだ、都会で貧乏やってるの?