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その時米国が動いた23 旧大陸から新大陸へサトウキビが渡った

旧大陸から新大陸へ渡ったものの一つサトウキビがある。

ただ、旧大陸とはいってもサトウキビの栽培が始まった場所はニューギニアあたりと言われており、旧大陸の作物という印象は比較的薄い。
なお、サトウキビの原産地はニューギニアではなく、インドであるという説もある。もしインド原産だとすると旧大陸の作物という印象は俄然強くなる。

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サトウキビはテンサイとならんで砂糖の主要な原料である

 

とにかくサトウキビはヨーロッパ人の手によってアメリカ大陸に渡る。


それではサトウキビの生産が盛んな地域を見てみよう。
ブラジルが圧倒的な生産量を誇っている。次がインド、その次は中華人民共和国である。いずれもさとうきびの印象がさほど強い地域ではないような気がするが、面積の広さも手伝っているのだろう。
サトウキビは台湾やキューバなどでも大規模に栽培されている。日本では南西諸島で多く栽培されている。沖縄県と奄美群島が日本での生産量の大部分を占めている。九州本土ではある程度は生産されているが南西諸島と比べると、やはり量はわずかである。

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サトウキビは強力な軍事力を誇った薩摩藩の財政を支えた作物の一つであると言われている

 

サトウキビは砂糖の原料として非常に重要な作物であり、あの強力な薩摩藩の財政を大きく支えたという説もある。琉球(沖縄)や奄美は薩摩藩により厳しく税を取り立てられたとも言われている。琉球や奄美などの南西諸島を支配していた薩摩は全国の他の地域と比較して砂糖を容易に手に入れられる地域であった。暑くて体力の消耗が激しい地域であるということも手伝い、現在でも薩摩では料理に多くの砂糖が使用される。

 

 

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琉球と奄美で砂糖は大規模に製造された。両地域を支配下に置く薩摩藩は厳しく税を取り立てた。

 

あの篤姫も実家の薩摩から送られてくる砂糖を使った菓子などによって人々の心をつかんでいたという。

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薩摩出身の篤姫は実家の島津家から送られてくる砂糖を使ったお菓子を振るまい、皆に人気があったという話がある


 

カリブ海周辺の諸国ではサトウキビの搾りかす廃糖蜜を使ってラム酒が製造されている。ラムという言葉の語源は諸説あるが、有名な物はバルバドス島周辺の原住民が酔って騒いでいる様子を見たイギリス人が興奮を意味するrumbullion(ラムバリオン)から作った言葉だというものだ。

カリブ海周辺地域には1492年のコロンブスによる到達以降にヨーロッパ人がサトウキビを持ち込んだと言われている。これによりカリブ海の島々はサトウキビの大生産地となった。
ラム酒が最初に作られた地域は判明していないが、ラム酒自体は少なくとも17世紀頃には製造されていたとされている。

Pirates of the Caribbean- Battle for the Sunken Treasure (29540385511)

Jeremy Thompson from Los Angeles, California / CC BY

カリブの海賊はラム酒を好んで飲んでいたと言われている。(写真はJeremy Thompson氏によるものです)

 

ラム酒の中にはかの有名なスピリタスの90度を超えるという度数には及ばないが、75.5度という非常に高い度数のものがある。のどが焼けるような味である。

75.5度に及ぶ高い度数を誇るラムである

 

 

バカルディは 世界中で人気があるラムである。カクテルのベースとしてもよく使われる。

 

マイヤーズはダークラムであり、お菓子の香り付けとしてもよく使われる。もちろん飲んでも非常に美味しく、一口飲めば気分はカリブ海である。

 

 

 

これも人気があるラムである。ラベルのモデルは実在の人物ヘンリー・モーガン。彼はカリブ海で活躍した伝説的海賊。一口飲めば気分はカリブ海の海賊だ。