ベランダでカレーうどんを食べている方がいらっしゃった。私も触発されてテラスでうどんを食べることにした。全く同じことをしても芸がないので、鍋焼きうどんにしようと思った。
ところが鍋焼きうどんに使えるような具が冷蔵庫にほとんど入っていなかった。そのため釜揚げうどんとなった。
釜揚げうどんは、茹で上がった麺を冷水で締めずに、熱々のままつゆや具材と組み合わせて食べるうどん。麺のもちもちとした食感と、熱を加えたことで引き出される小麦の風味が特徴である。水で締めていないことで強いコシはなく、時間が経つほどにうどんの状態も変化していく。
今回は市販のゆで麺を使っている。おそらく工場で一度水で締めているだろう。あるいは茹でるのではなく、蒸しているかもしれない。そのため本当の意味での釜揚げうどんではないが、その点はご容赦いただきたい。
これまで炊飯以外にはまったく使ったことがない羽釜を使って湯を沸かす。湯が沸いたら市販のゆでうどんを羽釜に入れ、1分ほど経ったら軽くかき混ぜうどんをほぐす。うどんを入れてすぐにかき混ぜるとうどんがちぎれてしまうのでダメだ。
簡単だ。これで完成である。今回は手抜きをしてめんつゆも自分では作っていない。水で2倍に薄めるだけの市販の濃縮めんつゆをつかう。
釜揚げうどんは滅多に食べないが、子供の時に自宅から比較的近い場所にうどん屋さんがあり、そこで家族で食べたことがあった。釜揚げうどんは私の家ではほとんど食卓にのぼることがなかったので、少し珍しかったしとても美味しく感じた。今回久しぶりに食べた釜揚げうどんも美味しかった。普通のうどん以上に表面が滑らかで、いつもとは違った食感を楽しめる。
カセットコンロを使っているため、例によってキャンプの風情はほとんどない。
それでもほんの少しだけ非日常を楽しむことができた気がした。
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