久しぶりにチャーシューを作ることにした。
チャーシューといっても焼いた豚肉を醤油で煮込むだけであり、本来の意味のチャーシューとは製法が異なるが、日本ではこれも一般的にはチャーシューとされている。
豚バラ肉のブロックを買ってきた。近所のスーパーでおよそ800円ほどだったと思う。羽釜で作るチャーシューには、豚バラ肉が最適。豚バラ肉は脂身と赤身のバランスが良く、適度な歯ごたえと濃厚な味わいがある。今回入手した豚バラは大きすぎるので半分に切り、フライパンでじっくり焼く。
今回は普通の鍋ではなく羽釜を使う。羽釜は熱伝導性が高いため熱がムラなく、食材の内部まで均一に火が通る。これにより、チャーシューにも独特の柔らかさとジューシーさが引き出される。
ちょうどこれくらいの焦げ目が付いた頃に羽釜に入れ、醤油と水を入れる。ブロック肉が浸かるよりも少々多いくらいが望ましいだろう。醤油と水の比率は大体2対1ぐらいで良い。落し蓋としてアルミホイルを一度クシャクシャにして広げたものをかぶせる。火加減は中火より少し弱いぐらいが良いと思う。このまま1時間から2時間ほど煮込む。
鍋のまましばらく冷まし、粗熱が取れた頃冷蔵庫で冷やす。冷蔵庫で冷やすのはチャーシューを包丁で薄く切れるようにするためである。薄く切らない場合やすぐに食べたい場合は冷ます必要がない。出来たチャーシューはこの通り。味が濃くつまみやラーメンのトッピングとしてちょうど良いくらいの味になる。
書き忘れたが、チャーシューを煮込んだタレは冷蔵庫に入れて取っておこう。チャーハンや煮物の味付け、ラーメンのタレとしても使える。
非常に簡単に作れるのにけっこう美味しい。テラスやベランダでのキャンパーはぜひ試していただきたいと思う。当然だが普通のキッチンで作ることも可能だ。