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読書水先案内 チェスターフィールド著、竹内均訳『わが息子よ、君はどう生きるか』

フィリップ・チェスターフィールドが海外旅行中の彼の息子に宛てた書簡集。この本は最高の人生の入門書として多くの人々に読まれてきたものである。訳者は科学雑誌ニュートンの編集長であった竹内均氏。

Philip Dormer Stanhope, 4th Earl of Chesterfield by William Hoare

ウィリアム・ホーア / Public domain

フィリップ・チェースターフィールド伯爵の肖像

チェスターフィールドはイギリスの政治家。息子に多岐に渡る内容の書簡を送っていた。残念なことに息子はチェスターフィールドより早く他界している。

 

わが息子よ、君はどう生きるか(単行本)

チェスターフィールドは息子に人との接し方、考え方、勉強への臨み方など、様々な教訓を説いている。
多くの機智に満ちた言葉が語られているが私はチェスターフィールドの言葉の中で次が最大の教訓だと思っている。

 

「物腰は柔らかく、意志は強固に」物腰の柔らかさと、意志の強さを兼ね備えることができるのは、強引な人でも八方美人でもない。賢者だけだ。

物腰の柔らかさと、意志の強さを兼ね備えることこそ、軽蔑されることなく愛され、憎まれることなく尊敬の念を抱かれる唯一の方法であり、また、世の知恵者がこぞって身につけたがっている、威厳を身につける方法でもある。

表情、話し方、言葉の選び方、発声、品位、そういったものが柔らかければ「物腰は柔らかく」なり、そこに「意志の強さ」が一本通れば威厳も加わり、人々の心を引きつけることは間違いない。

 

※フィリップ・チェスターフィールドはイギリスの初代首相ウォルポール(ホイッグ党)の政敵としても知られている人物である。

 

おすすめ度★★★★★

読了時期:2000年台前半  

 

 

 竹内均氏の著作