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中島孝志『巧みな質問ができる人できない人―――問題の「急所」をズバリ突く技術』三笠書房

正確な内容やどこで見聞きしたのかは失念してしまったけれど「適切に問題を認識した時点でその問題の半分は解決している」というような意味の言葉を聞いたことがある。「巧みな質問」とはそれを発した時点で問題の大部分が解決したようなものだと思う。本書では冒頭から「質問力とは問題解決力だ」と断言している。
著者は質問力の3つのポイントとして、相手の質問に真摯に答えていること、相手のレベルに立って答えていること、特に相手の理解度を確認しながら話を進めていることを挙げている。

巧みな質問ができる人できない人―――問題の「急所」をズバリ突く技術

巧みな質問ができる人できない人―――問題の「急所」をズバリ突く技術

 

 質問力を高めるには質問する相手(対象)のことを「事前学習」しておくことが必要だという。本書でも挙げられているように日本の記者会見での記者の質問のレベルは極めて低い。テレビなどで記者会見の様子を見ていると、政治家に偉そうに質問する割には記者自体が内容をよく理解していないことや、本質とはずれまくっていること、どうでも良い質問をしていることなどが多くて辟易する。

 海外の歌手や俳優に対するインタビューもひどいものが多い。例えば2022年1月5日にTBS系列で放送された『世界くらべてみたら』で渡辺直美によるレディーガガへのインタビューがあった。スタジオのメンバーは、インタビューでレディーガガに質問してほしいものとして「財布の中にいくら入っている?」をはじめとするくだらないものばかりをあげていた。渡辺直美の機転でこのような質問は実現せず救われたが、インタビュー中、ワイプ内のスタジオのメンバーのコメントや野次はちょっとひどかった。

本書では「質問でその人の「レベル」がズバリわかる」とも指摘している。つまらない人間と思われないように質問力を身につけようと思った。