著者の佐藤優氏はとてもパワフルで強い人物だと思う。タフな外交官でロシア情勢に明るく、ウクライナ危機でも引っ張りだこだ。そんな佐藤優氏が自分勝手で図々しい下品な人たちに心を削られない働き方を教えてくれる本。
夏目漱石は名作『吾輩は猫である』で「三かく人間」のことを書いています。「三かく」とは、「義理を欠く」「情を欠く」「恥をかく」の「三つのかく」のこと。
(中略)
「三かく人間」は無敵です。自分を縛るものや良心の呵責がないのですから、その意味では自由です。こういう人間は平気で他人を裏切り、蹴落とします。もちろん心を病むことなどありません。その分他人を病気にしてしまいますが……。
大きな組織の中間管理職以上には、「三かく人間」がたくさんはびこっているので大変です。もしも皆さんが、このような人物が目標であるならば、この『メンタルの強化書』は一切役に立ちません。
おそらく読者の皆さんは「三かく人間」でもなければ、それを目指しているわけでもないでしょう。
むしろいまの世の中にあって、どこか違和感があると感じ、適応し切れないものを抱えているのではないでしょうか?
そして時として心が折れそうになる。そんな弱さを何とかしたいと考えている人がほとんどではないでしょうか?
この著者の指摘する「三かく人間」とは、良心の呵責がないために平気で裏切る人たちのことだ。私自身も何度か遭遇したことがある。そして、彼らは権謀術数を駆使するために、意外と出世が早い場合もある。しかし、いずれは馬脚を現し、周りを巻き込んで自滅することが多い。
そんな「三かく人間」に対して、周りの人たちは苦労することが多い。でも、あなたも強くしなやかな気持ちで、対処していくことができる!この『メンタルの強化書』を読めば、自分自身を強くすることができるはずだ。裏切りや嫉妬などのネガティブな感情から、自分を守るためのヒントがたくさん詰まっている。自分自身の価値を高め、自信を持って生きていきたいという人には、ぜひおすすめしたい。
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