100円ショップ最大手のダイソー。その創業者矢野博丈。これほど大きな企業の創業者としては最もネガティブな発言をしている人物かもしれない。そんな矢野氏の衝撃的な言葉、「 10年くらい前までは『ダイソーなんて底の浅い商売ですからやがては潰れる』と確信を持っていました。」
そんな矢野氏の父は医者。祖父は大地主。どう考えてもかなり豊かな暮らしが送れそうだが、祖父は親戚の保証人となったことによって没落。父は貧しい人からは代金をもらわない医者だったのでとてつもなく貧しかったという。
矢野氏自身も働いては失敗。夜逃げしたことさえあった。それでもちり紙交換などを経て、スーパーの店先を借りて100円の商品を売る商売で成功。それなのに、あるときダイエーの中内功氏から100円の催事は店が汚れるという理由で中止を言い渡される。普通ならここで終わり。しかし矢野氏はダイエーのそばに100円ショップを開業する。
私はダイソーという会社を以前はあまり好きではなかったが、本書を読んで親近感を持つことができた。逆にセブンイレブンの創業者鈴木敏文はセブンイレブンの社員にパワハラまがいのことをしていて幻滅した。