各種映像機器を接続する際に使用するHDMI (High-Definition Multimedia Interface高精細度マルチメディアインターフェース)規格はかなり普及しているが、策定が2000年代以降と比較的新しい規格である。もちろん普及したのはもっと後。そのため古いAVアンプにはHDMI端子が搭載されていない。テレビなどの映像機器によっては 光デジタル音声出力端子が搭載されていて、その端子を経由することによってAV アンプへの接続ができる場合もあるのだが、パソコン用のモニターなど、そもそもスピーカーを搭載せず、当然光デジタル出力端子など備えていないという機器も多い。そうなると、せっかくHDMI経由でデジタルで出力されている音声をアンプにデジタルのまま取り込むことができず、RCAピンプラグなどを用いてアナログ音声をAVアンプに入力しなければならない。
これでは音質も劣化してしまうし、ドルビーデジタル5.1で5.1ch分の信号を持った音声も 2chで取り込まなければならなくなってしまう。これはあまりに困った問題だ。そこで、 HDMI端子から出力された音声信号を、テレビやパソコン用モニターに入力する直前に何らかの機器を使って光デジタルに変換し、その変換された信号をAVアンプに取り込むことができれば良いのではないかと考えていた。
そんな都合のいいアダプターが存在するのだろうか。きっとあるはずと思い、探してみたらやっぱり存在した。それがこちら。しかも 値段も驚くほど安い。
このアダプターの動作には電源が必要。USBで供給できるのでテレビなどに搭載されているUSB端子に接続すれば良いだろう。
こちらのHDMI In端子に、ブルーレイドライブやDVDドライブ、パソコンなどを接続する。
そして こちらの HDMI out端子にテレビを接続。右端のOptical端子とAVアンプの光入力端子を光デジタルケーブルで接続する。
光デジタル音声出力端子を使用する場合は以下のようなケーブルを用意する。
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真ん中の黄色い端子は、同軸デジタルケーブルを使って音声をAVアンプに入力するためのもの。黄色であることから映像を出力するための端子と勘違いしている方もいらっしゃるが、音声を出力するためのものであることに注意。また、この端子を使ってAVアンプと接続する際、一般的な黄色のアナログ映像用のケーブルを代用しても多くの場合動作する。しかし、ここで使われる音声の信号はアナログ映像用の信号と比べると非常に周波数が高くノイズにも弱い。そのためやはり専用に用意されたデジタル同軸ケーブルを使った方が良いだろう。そうしなければ音質が劣化したり、音が途切れたりする可能性がある。
MOGAMI 2964 デジタル同軸 RCAケーブル (2m)