2024年8月19日に開催された第106回全国高校野球選手権大会準々決勝で鹿児島代表の神村学園が島根代表の大社に8−2で勝利し4回戦を突破。2年連続の ベスト4入りを果たした。
まずは大社が1回に1点を先制。神村学園は直後の2回にタイムリーヒットで同点。4回に押し出しのフォアボールで勝ち越す。
その裏に同点に追いつかれるが5回に再び勝ち越し、3―2。
7回には4番の正林輝大選手がタイムリーヒット。正林選手はとうとう目が覚めたようだ。さすが不動の4番である。この回には一挙4点をあげリードを広げる。8回にはさらに1点を追加。8―2で神村学園が勝利し2年連続のベスト4進出を決めた。
とにかく大社の応援がすごかった。神村学園の小田監督は前日に「99パーセントは相手の応援」と話していたそうだが、まさにそのとおりの応援だった。大社に少しでも良いプレーが出るとまるで雷のようなどよめき。神村学園は完全な悪役と言っても過言ではない気の毒なほどの状況。テレビの解説さえも大社寄りに見えた。
そんな状況で、序盤こそ神村学園の選手に大きなプレッシャーを受けている感じが見えたが、回が進むごとに相手の応援をさほど気にしていないようなプレーが見えるようになってきた気がする。すごいメンタル。
結果として8―2で勝利。この試合で神村学園の選手はさらに成長したのではないだろうか。
次の試合の相手は関東第一。相当手強い相手。今日の試合の経験を活かしてがんばってほしい。
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