鹿児島県の地方紙南日本新聞の報道によると、鹿児島県職員の退職が増加しており、その7割近くを30代以下が占めているという。
経験上の話だが、県職員には世間一般の常識が全く通用しない人物が存在している。
私が会ったことのある人物の一人は、身内のコネで入社した職場でパワハラを繰り返すろくでもない人物であった。その人物は部下からの意見をとにかく嫌う人物であり、もともといた県では、「意見を言ってきた部下をずっと学年主任以上には上げさせなかった」といつも悪事自慢をし、周りの人々を脅していた。当然、無能で仕事など全くせず、他人の仕事にいちゃもんばかりつけていた。彼の唯一の自慢は関東の大学を出たことだけ。そんなやつにもついていく茶坊主がいたのは印象的。
また、他には自分では全く仕事をせず、というよりも仕事自体が不可能で、できることといえば資料のあら探しをすること、上に媚び、下に当たることくらいという人物もいた。そういう人間が要職についていたのだからすごい世の中だ。
自分では仕事をしないのは当然として、一部の部下ばかり重用し、何のリーダーシップもなく、もちろん仕事なんてできるわけもなく、入りたての新入社員がやるような雑務を偉そうに威張りながらやるという人物もいた。要職についている人間が、社内に掲示する「手を洗いましょう」レベルの掲示物を作って喜んでいたのだからなかなかのものだ。
県の職員がみんなこのような困った人物ばかりというわけではないかもしれない。しかし、以上のように質の低い人間も多数存在しているのは事実のようだ。このような人物が県民のために働くわけがない。それどころか、彼らのような人々が上にいては、若い職員たちが県民のために能力を発揮することは不可能だろう。どんなに頑張っても、上を質の低い人たちに占められていては成果も出ないし出世もできない。退職したくなるのも当然の話。
県には、県民のために、パワハラを繰り返すような悪質な職員や無能で害ばかりの人々を遠ざけ、良識ある県職員が働きやすい環境を実現してほしい。また、民間企業の側でも、元県職員の採用は、どのような人間性の人物であるかをきちんと確認した上で実施しなければならない。県とのパイプが欲しいのはわかるが、安易に天下りを受けていては被害が民間にまで及ぶからである。
