私立文系大学卒会社員の米国株で徐々に逆転日記

米国株への投資で徐々に人生の逆転を目指すしがない私立文系大学卒会社員のブログです。

読書水先案内 松井一恵『「ブラック企業」とゼッタイ言わせない 松井式超!働き方改革』

一見、ブラック企業と呼ばれることを避けるためのノウハウ集と思いがちなタイトルだが、実際には様々な制度の活用や整備により従業員が働きやすい職場の環境を作り、会社を守り、社員を守ることを目的とした本。」

 

「ブラック企業」とゼッタイ言わせない 松井式 超! 働き方改革

 

たとえば、インフルエンザの社内での感染を防ぎつつも、インフルエンザに感染した社員の収入をなるべく減らさないように健康保険の「傷病手当金」を活用するなどの案が豊富に掲載されている。

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読書水先案内 吉川元忠『マネー敗戦』

20年以上前の平成10年(1998年)に出版された本書だが、その内容は今でも全く色あせていない。


80年代には対米貿易黒字が大変大きく、日本は非常に大きな富を手にする。しかし、その代金はドル建てであったし、日本が米国に持つ資産もほとんどすべてがドル建てであった。米国の超円高ドル安戦略により急激な円高が進み、多くの国富が損なわれた。

マネー敗戦 (文春新書)

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読書水先案内 ジョセフ・E・スティグリッツ『世界の99%を貧困にする経済』

大衆を食いものにして、何の責任もとらず、富をむさぼる上流層。その手口は、政治・経済のルールを自分たちに都合よく作り上げ、それがすべての人々の利益になると大衆に信じこませるものだった。アメリカ、ヨーロッパ、そして日本で拡大しつつある「不平等」の仕組みを解き明かし、万人に報いる経済システムの構築を提言する。

世界の99%を貧困にする経済

 

著者のジョセフ・ユージン・スティグリッツ氏はアメリカの経済学者。ノーベル経済学賞受賞者であり、ジョン・メイナード・ケインズの影響を受けた人物である。

機会が平等でありさえすれば、結果が不平等となってしまっても構わないという意見を耳にすることは多い。私もある程度はそう思うが、スティグリッツ氏によると、アメリカにおいてさえもすでにそういう社会ではなくなってきているという。

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読書水先案内 ピーター・ドラッカー『プロフェッショナルの条件 いかに成果を上げ、成長するか』

10年ほど前にブームが発生し、数多くの本が出版されたためドラッカーの名前をご存じの方も多いだろう。当時出版された本の中にはドラッカーの著作を剽窃して内容を集めただけのような本もあり、その節操の無さに辟易してしまうこともあった。また、内容をあまり理解していない編集者によるとみられる質の低い本もあった。

 

そんな中、読む本を選ぶのも大変なので、せっかく読むならできるだけピーター・ドラッカー氏自らによる本のほうが良いのではないだろうか。

 

プロフェッショナルの条件 はじめて読むドラッカー (自己実現編)

『プロフェッショナルの条件』は読者が成果をあげ、自己実現していくことを目的としてピーター・ドラッカー氏によって書かれた本である。

 

知識が経済の中心になった

(中略)

つまるところ、成果を生み出すために、既存の知識をいかに有効に適用するかをするための知識がマネジメントである。
(中略)

知識はイノベーションにも不可欠である。

 

 

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夢の株主優待生活を実現しよう。桐谷広人『桐谷さんの株主優待生活』

株主優待とは企業が株主にプレゼントする商品や割引券などのこと。日本独自のシステムである。株式を売買したことがない方でも株主優待についてはご存知の方が多いようだ。

一般の方に株主優待という言葉が広まったのは桐谷広人さんによるところが大きいだろう。桐谷広人さんは生活必需品のほとんどを株主優待で手に入れている方。テレビや雑誌にもしばしば登場する有名な方である。元プロ棋士という異例の経歴の持ち主でもある。

定年後も安心! 桐谷さんの株主優待生活 50歳から始めてこれだけおトク

私自身が以前は株の値上がり益=キャピタルゲインを重視して株を売買してきたが、最近は配当金などの収入=インカムゲインを重視するようになってきている。それは最近たびたび配当貴族を購入していることでも明らかだ。

これには、キャピタルゲインではなく株の保有中にもらえる株主優待を重視している桐谷さんの考え方による影響があったと思う。

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読書水先案内 増田寛也『地方消滅 東京一極集中が招く人口急減』

本書によると、2010年に1億2806万人であった日本の人口は2050年には9708万人となり、2100年には約5000万人へと減少するという。これはなんと明治40年頃の人口とほぼ等しい。明治40年は1907年である。つまり113年前。当時とは比較にならないほど科学技術が進歩し、医学も大きく発展、国民もはるかに豊かになった。それなのに80年後の日本の人口は113年前とほぼ同じになる。

 

地方消滅 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)

 

著者の増田寛也氏によると、人々の人口問題に関する認識には様々な誤解があるという。例えば以下のとおりだ。(太字はブログ管理人による)

 

人口減少は地方の問題であり、東京は大丈夫ではないか?

東京が人口を維持できているのは、地方から人口流入があるからである。東京の出生率は極めて低く、人口再生産力に乏しい。地方の人口が消滅すれば、東京への人口流入がなくなり、いずれ東京も衰退する。

 

 

日本全体の人口が少なくなるのだから、東京に人口を集中し、生産性を向上させたほうがよいのではないか?

 

前項で述べたように、地方から無尽蔵に人口を供給できるのであればよいが、決してそうではない。東京への人口集中は、短期的には生産性を向上させても、長期的には衰退を招く。東京を持続可能な都市とするためにも、人口の東京一極集中を改善する必要がある。また、東京は今後、超高齢化する。

 

 

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読書水先案内 宮路秀作『経済は地理から学べ!』

著者は代々木ゼミナールの講師。予備校の講師による本は何冊も読んだことがある。そのほとんどがつまらなかった。基本的につまらない受験対策授業の最中では講師がちょっとしたジョークを言うだけで生徒にどっとウケるということが多いのだろう。基本的にそういう授業のノリで書かれたような本は社会人になって読むとつまらない。内容も薄いことが多い。受験という特殊なストレスを背負った生徒には面白いのかもしれないが。

経済は地理から学べ!

 

ところが、代々木ゼミナールの講師宮路秀作氏によるこの本は面白い。例えば、

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