世界の謎と不思議の探検
コーヒーはコーヒーの種子から作られる飲み物。コーヒーの起源には複数の説があるが、一般的にはエチオピアで発見されたとされている。 舞台は9世紀、エチオピアのカファ地方。ある日、羊飼いのカルディが羊が活発になったことに気付いた。その原因を探るた…
カノッサの屈辱といえば世界史でかなり有名な事件の一つ。神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世とローマ教皇グレゴリウス7世は、教会の高位聖職者の任命権(聖職叙任権)を巡って対立していた。この問題は、教会が自己の独立性を保つためには教皇が聖職者を任命…
私はクラシック音楽を聴くには聴くが、音楽の授業では小学1年の「かえるのうた」以上には進めず、完全に音楽の才能から見放されている。もちろん音楽に関する知識はまったくない。そんな知識がない状態でも音楽は音楽としてある程度は楽しむことができる。し…
ローマに大浴場を建設したカラカラ帝は世界史の教科書でも取り上げられており、けっこう有名な皇帝だ。浴場がカラカラに乾いているというイメージで暗記した学生もいるだろう。カラカラ帝は209年~217年にローマ帝国に在位した皇帝である。 カラカラ帝が建設…
共和政ローマ末期、ローマでは3人の実力者による寡頭政治が行われる。(寡とは少ないというような意味。)これを三頭政治と呼ぶ。三頭政治は次の2回行われたが、正式な公職として三頭政治が行われたのは2回目の方である。 // 当時三頭政治と呼ばれたのは2回…
コンスタンティノープルやロードス島を手中に収め、地中海世界における覇者として振る舞うオスマン帝国。キリスト教徒は地中海に板切れ一つ浮かべることができないというほどの状況となってしまう。 // オスマン帝国はヴェネツィア共和国の支配下にあるキプ…
南アメリカ大陸のほとんどの地域はスペインの植民地になるがブラジルはポルトガルの植民地であった。1500年にブラジルを発見したのもポルトガル生まれのカブラル。ブラジルという国名はこの地域に生えている染料が取れる木(パウ・ブラジル)の名前に由来する。…
かのナポレオンがエジプトに遠征したときにロゼッタという港町で発見された石碑がロゼッタストーンである。1801年にイギリスがエジプトのフランス軍を降服させたため、ロゼッタストーンはイギリスの手に渡り、それ以来イギリスの大英博物館で展示されている…
塩野七生氏による名作『ロードス島攻防記』は、16世紀に起こったロードス島の戦いを緻密に描いた歴史文学。この戦いは、オスマン帝国とキリスト教国家との間で繰り広げられた、戦略と信仰が交錯する壮絶な物語である。本書は、事実に基づいた正確な歴史をも…
歴史文学の巨匠、塩野七生氏による代表作の一つである『コンスタンティノープルの陥落』は、東ローマ帝国最後の都市コンスタンティノープルがオスマン帝国によって陥落する様子を描いた壮大な物語。本作は、歴史の節目となる出来事を緻密な調査と研究に基づ…
チェスターフィールド卿による古典的名著『わが息子よ、君はどう生きるか』は、18世紀の英国貴族が自らの息子に宛てた手紙をまとめたものである。竹内均氏による翻訳により、現代の日本語で読むことができる。本書は、人生における知恵や品格の重要性を伝え…
// 『ローマ帝国衰亡史』の著者エドワード・ギボンが「人類が最も幸福であった時代」と評したのが五賢帝時代である。時代としては1世紀末~2世紀後期でエドワード・ギボンはこの時代をパクス・ロマーナ(ローマの平和)と呼んでいる。 Tataryn / CC BY-SA (htt…
アレクサンドリアの大灯台は史上最大の灯台である。そのうえ、世界で最初に作られた灯台だという話もある。さすがに本当に世界最初の灯台だとは信じがたいが、世界の七不思議にふさわしい巨大建造物である。その高さはなんと134メートル。現在、世界で最も高…
エーゲ海南東に位置するロードス島は以前マウソロス霊廟の回でも触れたように歴史上重要な島である。 www.chatesen.info // エーゲ海の出口付近でアナトリア半島南部にも近く、重要な航路の中間に位置しているからだ。様々な勢力の争いに何度も巻き込まれた…
新型コロナ感染症の影響で東京オリンピックが延期となってしまい非常に残念だ。今回を含め、東京でオリンピックが開催されることになったのは3回目。1回目の東京オリンピックは1940年に開催されるはずだった。これはアジア初、有色人種の国家初のオリンピッ…
トルコ西部の小アジアの地名にエフェソスという都市がある。アテネとほぼ同緯度の都市であり、アテネから見てエーゲ海の対岸といえばわかりやすいかもしれない。もっとも、間にエヴィア島があるため、アテネから船で直線では行けない。 このエフェソスに建設…
世界の七不思議の第2回目はマウソロス霊廟について取り上げる。マウソロス霊廟はアナトリア半島(トルコのアジア部分)南西部のカリアを支配したアケメネス朝ペルシャの州知事(サトラップ)マウソロスと、その妻アルテミシアの遺体を安置した施設である。 {…
世界七不思議と言っても色々ある。そもそも七不思議なのだから一つじゃなくて七つあるのは当然じゃないかと思う人もいるかもしれないがそういう意味ではない。中世に選ばれた七不思議、現代に選ばれた七不思議など、複数の世界の七不思議が存在しているとい…
当ブログも、とうとう100記事に達した。その記念としてノイシュバンシュタイン城を取り上げてみたいと思う。 カリフォルニアのディズニーランドにある眠れる森の美女の城はノイシュバンシュタイン城をモデルとしていると言われている。この城は中世の建築物…