読書
経済学の歴史について非常にわかりやすくまとめた本。著者のナイアル・キシテイニー氏はロンドン在住の経済史家。 重商主義者のトーマス・マン、経済学の祖アダム・スミス、リカード、マルサス、マルクス、ケインズ、ハイエク、シュンペーター、他、世界の有…
2024年9月27日に行われた自由民主党総裁選挙。決選投票の末、高市早苗氏(63歳)が惜しくも敗れた。勝利したのは石破茂氏。 自由民主党初の女性総裁誕生はならなかった。 これで日本史上初の女性総理大臣誕生はまだ先のこととなった。 高市氏は奈良県出身。…
子供の時以来に手に取った十五少年漂流記を久しぶりに読んでみた。 十五少年漂流記 (創元SF文庫 ウ 1-10) 『十五少年漂流記』は、フランスの作家ジュール・ヴェルヌが書いた小説。十五人の少年たちが乗った船が遭難し、無人島に漂着してしまう。彼らは無人島…
年代語呂合わせで最も有名なものはおそらく「鳴くよ(794年)うぐいす平安京」だと思う。その次に有名なのは「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府」、そしてさらにその次に有名なのが「なんと(710年)素敵な平城京」ではないだろうか。そしてこの語呂合わせは…
『平家物語』は鎌倉時代前期に成立したとされる軍記物語であり、作者は未詳である。 平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての日本を舞台にした叙事詩であり、平安時代末期の治承・寿永の内乱を背景に、平安貴族社会の終焉と武家社会の興隆を描いている。物語…
平氏は、特に平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した武士の一族である。平氏の中でも特に名高いのは桓武平氏であり、その中で最も有名な人物は平清盛である。平氏には、桓武天皇から出た桓武平氏をはじめとする四つの流れがある。 一方、平家は、平氏…
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 これは誰もが知る平家物語の冒頭。中学生の頃 暗記していて今でも覚えているという方も多いだろう。 写真はイメージです。祇園精舎の写真ではありません。 では祇園精舎…
壇ノ浦の戦いで平家を滅ぼした源義経は、その武勇により歴史に名を刻んだが、その後の運命は複雑なものとなった。義経と兄・源頼朝との関係は、義経が後白河法皇から検非違使に任命されたことをきっかけに悪化したとされている。吾妻鏡によれば、この任命は…
神聖ローマ帝国の起源は、カール大帝の時代に遡ることができる。カール大帝は、800年にローマ教皇レオ3世から皇帝として戴冠され、西ヨーロッパにおけるキリスト教世界の統一を象徴する存在となった。しかし、カール大帝の帝国は彼の死後に分裂し、その後数…
ゲルマン人は古代から中世初期にかけてヨーロッパの広範囲に影響を及ぼしたインド=ヨーロッパ語族に属する民族群である。彼らは紀元前の時代から北ヨーロッパのバルト海沿岸地域に居住し始め、徐々に南下してライン川やドナウ川方面へと進出した。4世紀には…
カール大帝の死後、彼の広大な領土は子孫たちによって継承された。ゲルマン人の社会では分割相続が行われる。そのため、フランク王国は分裂する運命にあった。フランク王国は843年のヴェルダン条約によって、西フランク王国、中部フランク王国、東フランク王…
クローヴィス1世は現在のドイツ・フランス・イタリアを中心とした地域を支配したフランク王国の初代の王である。クローヴィス1世はフランク族のメロヴィング家に生まれ、481年に王となった。彼が王位に就いた時、フランク族はガリア北部に分散していた。クロ…
カロリング・ルネサンスは、8世紀後半から9世紀にかけて、フランク王国のカロリング朝のもとで起こった文化的復興運動である。この時期、ヨーロッパでは学問、芸術、建築が活性化し、ラテン語文学が復興した。カロリング・ルネサンスは、特にカール大帝の治…
トゥール・ポワティエ間の戦いは、732年にフランク王国の宮宰カール=マルテルがピレネーを越えて侵攻してきたイスラーム軍を撃退した歴史的な戦いである。この戦いは、中世ヨーロッパのキリスト教世界とイスラーム世界の境界を形成する重要な出来事とされて…
フランク王国は、ゲルマン民族の一派であるフランク人によって建国され、後に西ヨーロッパの大部分を支配下に置いた。フランク王国の歴史上、メロヴィング朝の成立、カロリング朝への交代、そしてヴェルダン条約による分裂などは重要である。 メロヴィング朝…
神聖ローマ帝国の成立については、その時期を特定することが歴史学上で長らく議論の的となっている。一般的に、神聖ローマ帝国は800年のカール大帝の戴冠によって成立したと見なされることが多いが、日本を含む一部の地域や学派では、962年のオットー1世の戴…
奈良時代(710年から794年まで)は、日本における政治的中心の平城京(現在の奈良県奈良市)への遷都に始まり、平安京(現在の京都市)への遷都で幕を閉じる。この時代は、日本古代史において、政治、経済、文化の面で大きな転換が見られる期間であった。 政…
鎌倉時代は、1185年の壇ノ浦の戦いで平家が源頼朝に敗れ、源頼朝による守護・地頭の設置が始まったころから1333年の鎌倉幕府の滅亡に至るまでの時代である。名目的には天皇から源頼朝に征夷大将軍の宣下がなされた1192年に鎌倉幕府が成立した。こうして鎌倉…
Minamoto no Yoritomo, the founder of the Kamakura Shogunate, was born in 1147 as the third son of Minamoto no Yoshitomo. In his youth, following his father's defeat in the Heiji Rebellion, Yoritomo's fate was dramatically altered, leading …
鎌倉幕府の創設者源頼朝。彼は1147年、源義朝の三男としてこの世に誕生した。若き頼朝は、平治の乱で父が敗れた後、運命の波に翻弄され、伊豆国へと流罪となった。しかし、この地で彼は北条時政の娘、政子と出会い、結婚する。この結婚が、後の彼の運命を大…
Emperor: The Traditional Monarch of Japan Shogun: Appointed by the Emperor to Exercise Real Political Power Differences Between the Emperor and the Shogun Emperor: The Traditional Monarch of Japan The Emperor of Japan, as depicted in ancie…
天皇:日本の伝統的な君主 将軍:天皇に任命され実質的な政治的権力を行使 天皇と将軍の違い 天皇:日本の伝統的な君主 天皇は『古事記』や『日本書紀』などの日本の神話上、神武天皇を初代とする長い歴史を持ち、神道において極めて重要な神である天照大神…
古代アテネは民主主義、哲学、芸術、科学の発展の中心地であった。 古代アテネの起源 アテネの民主主義の誕生 アテネの黄金時代 ペロポネソス戦争 マケドニアの台頭とヘレニズム時代 ローマ時代とビザンチン時代 オスマン帝国の支配とギリシャ独立戦争 近代…
コリントス同盟の概要:古代ギリシャの重要な政治的・軍事的同盟 コリントス同盟は、紀元前338年から紀元前337年にかけて、マケドニア王フィリッポス2世によって設立された古代ギリシャの重要な政治的・軍事的同盟です。この同盟は、ギリシャ諸都市を統一し…
カイロネイアの戦い:古代ギリシャの歴史の転換点 紀元前338年、古代ギリシャの歴史において重要な転換点となったカイロネイアの戦い。この戦いは、マケドニア王フィリッポス2世とギリシャ諸都市の連合軍との間で行われ、後のヘレニズム時代の幕開けとなりま…
古代マケドニアの台頭と拡大:フィリッポス2世とアレクサンドロス大王の時代 古代マケドニアは、アルゲアス朝の下で小国から地中海地域を支配する主要国家へと変貌を遂げました。この記事では、フィリッポス2世の治世からアレクサンドロス大王の征服に至るま…
ポリスは、紀元前8世紀から紀元前4世紀にかけての古代ギリシャにおいて、主要な政治的・社会的組織形態だった。これらの都市国家は、独立した政治体として機能し、それぞれ独自の法律、通貨、および軍隊を持っていた。 ポリスの特徴 アテネ: スパルタ: アテ…
線文字Bは、紀元前15世紀から紀元前12世紀にかけて、主にクレタ島とギリシャ本土で使用された文字体系である。この文字は、ミケーネ文明によって使用され、その後のギリシャ文字の基礎を形成した。線文字Bは、主に粘土板に刻まれ、宮廷の行政記録に使用され…
ヨーロッパ文明のゆりかご とも言われる古代ギリシャ。その歴史を6つの時代にわけて簡単に説明する。 1. ミケーネ文明(紀元前1600年頃 - 紀元前1100年頃) 2. 暗黒時代(紀元前1100年頃 - 紀元前800年頃) 3. アルカイック時代(紀元前800年頃 - 紀元前480…
ヨーロッパの封建制度は中世ヨーロッパにおける社会、経済、政治の基盤であった。この制度は土地を支配する貴族と、その土地で働く農民や小作人との間の相互依存関係に基づいている。封建制度の中心的な要素は領主と家臣の関係で、家臣は領主に忠誠を誓い、…