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2022年ウクライナ危機を理解する一助ともなる『ウクライナ危機の真相 プーチンの思惑』

クリミア半島は黒海沿岸の地理的に非常に重要な位置を占める。そのため、古代よりギリシャ人をはじめ様々な民族に支配されてきたし、多くの勢力がこの地をめぐって争ってきた。ナイチンゲールの活躍でも有名なクリミア戦争の舞台ともなった。長い間、ロシア帝国の支配下にあり、ロシア革命中は白軍の占領下となる。さらにソ連の支配下となり1950年代にはウクライナ人のソ連首相フルシチョフの手によりウクライナの領土となった。ロシアとウクライナの融和を図るための移管だったという。この時はウクライナがソビエト連邦の一部であったので問題にはならなかった。 ところがソ連崩壊によりウクライナはソビエト連邦から分離。ソ連時代にかなり酷い目に遭わされていたこともあり、ロシアの影響下から脱することを望む人たちも多かった。クリミア半島はまた火種となる。
 2014年にロシアはとうとうクリミアに侵攻した。本書では複数の有識者が2014年ウクライナ危機の真相について解説している。

ウクライナ危機の真相 プーチンの思惑 Wedgeセレクション

ウクライナ危機の真相 プーチンの思惑 Wedgeセレクション

2022年2月27日現在、本書はAmazon Kindle Unlimitedの読み放題に含まれています。

かつて、両者間に現在のような国境はなく、両民族は相互に自由に移住や移動ができ、それが故に混血も極めて多く、現在も混血率は極めて高い。ロシア人とされている人でも、ゴルバチョフはじめウクライナ人との混血であったり、親戚にウクライナ人の血筋をもつ人は極めて多いのである。ロシアとウクライナは10世紀にキエフを首都としていたキエフ大公国(キエフルーシ)を共に自らの故地と考えており、ロシア人がその継承権を求めてきたことからも、ウクライナへの思いは格別だといえる。

この点だけを持ってしても、ロシアとウクライナの火種はそう簡単には消えそうもない。