桜(ソメイヨシノ)の開花日をここ数年予測している。大きく外れた年でも誤差は3日程度となっており、勝手に予測している割には意外と当たっていると思っている。
予測方法は意外と単純である。
休眠打破が起きた日の翌日からの平均気温を足していく。その値が400を超えた頃に開花すると予測するのである。
※管理人の予想方法です。正確性について一切担保しません。
休眠打破についてはウェブ上で検索できる国語辞典の『デジタル大辞泉』(小学館)ではこのように解説されている。
休眠状態にある種子・冬芽・球根などが、ある特定の刺激を受けたのち、活動状態になること。サクラの開花には、冬期に一定期間低温にさらされる必要があることが知られる。
桜が開花するためには一度寒さにさらされる必要があると言われている。寒さにさらされることで桜のつぼみは目を覚まし開花のための活動を開始する。
国語辞典に掲載されているほどのことなので、理科が得意でなくても、ご存じの方は多いだろう。
休眠打破が起きた日を推定するための条件として、私は「平均気温が6.5度未満の日に30日さらされること」を利用している。なお、温暖な地域では条件として利用する平均気温を7.0度としている。温暖な地域では平均気温が6.5度未満の日が一冬に30日もないことがあるからだ。
また、桜も地域により寒さの感じ方に多少の差があるのではないかと勝手に考えている。
休眠打破が起きたであろう日の翌日以降の平均気温を足していくのだが、今のところ、合計がおおよそ400度くらいになった時に桜が開花することが多いようである。
適当にデータを拾い、複数の地点の開花日を予想してみたが、福井(3月31日頃)、福岡飯塚(3月20日頃)、鹿児島(3月27日)となった。どうなるだろうか。
今年は福岡の平均気温がかなり高かったため、予測が難しい。平均気温が7度未満の日が30回ないのだ。これでは休眠打破の日を指定しづらい。
別の方法が必要だ。休眠打破とは桜が春になったと思うことである。(正確な表現ではないが)
2月の平均気温に着目すると、2月6日に急に平均気温が4.3度に下がっている。平均気温としてはこの冬一番の寒さである。最低気温もこの冬2番めの低さである-0.8度であった。ところが、翌日はいきなり平均気温が7.2度に上がっている。
福岡市博多2月の平均気温
1 | 7.3 |
2 | 7.7 |
3 | 7.8 |
4 | 7.1 |
5 | 5.7 |
6 | 4.3 |
7 | 7.2 |
8 | 7.3 |
桜がここで春がきたと思ってもおかしくない。そこで、2月7日からの平均気温を足していくと、3月15日頃に400度に達しそうである。福岡市博多の開花日は3月15日~17日くらいになるのだろうか。
これは桜の開花日としては相当早い。福岡県は気温が下がって休眠打破は起きやすい上に、その後の平均気温が高めのため、桜の開花がより温暖な地域より早い傾向にあるようだ。それでもこれは早い開花日である。今年の開花日の予想は難しい。
※私が勝手に予想したものです。正確性について一切担保しません。
記事に含まれる解説や定義等は学術的なものではありません。また、個人の感想と意見を多分に含みます。正確な内容を心がけていますが、万一、誤っている点があっても一切の責任を負いません。了承いただいたうえでご利用ください。