コロンブスの新大陸への到達により、旧大陸と新大陸との間に交流が行われるようになる。交流とは言っても旧大陸側の勢力が一方的に新大陸の住民を虐げていたので、当時の新大陸の住民からしたら全く喜ばしいものではなかった。
旧大陸から新大陸へ多くのものが渡った。ネコもその一つである。驚くべきことに元々新大陸にネコはいなかった。諸説あるがイエネコの起源はリビアヤマネコであると言われている。アフリカや中東あたりに分布していたリビアヤマネコがエジプトあたりで飼いならされて家畜化したものがイエネコである。
By Rosevear, Donovan Reginald, 1900-1986 - The carnivores of West Africa, Public Domain, Link
リビアヤマネコのイラスト。ちょっと怒っているような顔が怖い。
ネコは紀元前3000年頃の古代エジプトで系統が固定された。なおネコはエジプトでは神格化され、神として大切にされていた時代もあった。中東以外にもネコはどんどん分布を広げていった。日本にも少なくとも弥生時代くらいには伝来していたようだ。日本最古のネコの骨は長崎県壱岐市で発掘されている。弥生時代半ばのものとされており、今からおよそ2000年ほど前のものだ。
コロンブスの船団がネコを飼っていたかどうかは不明。しかし、当時、ねずみ駆除のため船でネコを飼うことは一般的だったようだ。そうするとおそらくコロンブスも船にネコを乗せていたことだろう。
なお、現在、アメリカ合衆国では毎年約1億羽の小鳥がネコに捕食されているという。こんな 凶暴な動物を連れてくるとは。小鳥にとってもコロンブスは迷惑な探検家だった。
ネコが好む食べ物の例
私よりよっぽど贅沢なものを食べているネコも多い。