私立文系大学卒会社員が米国株で徐々に収入を得ながらプライベートキャンプ場を作る

私立文系大学卒会社員が米国株で徐々に収入を得ながらプライベートキャンプ場を作っていくブログです。

オノレ・ド・バルザック『ゴリオ爺さん』

舞台は王政復古期のフランス。

ゴリオは製麺業を営んでいた。蓄財に励み、やがて裕福な商人になった。
彼には二人の娘がいた。ゴリオは娘を溺愛し幸せを強く願っていた。
そして娘を貴族と銀行家に嫁がせた。
娘たちがそれぞれの嫁ぎ先で恥ずかしくない暮らしができるようにと多額の持参金を持たせた。

仕事を引退したゴリオは、安い下宿に住むことになった。
多くの財産が残っているうちはそれを目当てに娘が何度も通ってきたが、財産がなくなり、ゴリオがじゃまになってくると、その足も遠のいていった。

下宿でのほとんど唯一のゴリオの友達、ラスティニャックはこの様子を見て世の残酷さを知る。


ラスティニャックの視点から見たゴリオの人生を通して当時のフランス社会の現実を描いた物語。それが、『ゴリオ爺さん』である。


作者のバルザックはフランスを代表する文豪の一人である。自身の多数の小説を「人間喜劇」という世界にまとめた。

人間喜劇では同じ登場人物を複数の小説に登場しており、それぞれの人物が持つ様々な面が描かれている。

ゴリオ爺さん (光文社古典新訳文庫)

ゴリオ爺さん (光文社古典新訳文庫)