深夜になるとラーメン屋として営業している居酒屋がある。そういったお店のみそラーメン。
断熱性の高いどんぶりで提供されているためスープがぜんぜん冷めず、いつまでも熱々のままだ。こういう工夫はすばらしいと思う。
みそラーメンは北海道で生まれたラーメン。北海道の寒冷な気候の中で、脂を浮かせてスープが冷めないように工夫したみそラーメンは人気を博した。北海道発のラーメンなので冷めにくいことは非常に重要な要素。
スープは白っぽい色。他に全くないわけではないが、赤茶色のみそラーメンが圧倒的に多いことからすると少し珍しい。なお、この地域のみそは白みそが一般的なので白みそそのものへはかなりなじみがある。
白みそ独特の麹っぽい味も、若いみその香りも楽しめる良いスープ。脂の旨味も相当感じる美味しさ。麺はスープがだいぶよく絡む形状とゆでかげん。これはかなりレベルが高いラーメンだ。どうやって出汁を取っているのか、みそはどういう物を使っているのかなどまったく興味深いみそラーメン。
みそラーメンは出汁の味を出すのが難しいし、下手にみそを加えるだけでは味噌汁みたいなラーメンになってしまう。味噌汁ラーメンはぜんぜん美味しくないしどうやって味噌汁ラーメンにならないようにするのかはまだよくわからない。白みそを使いつつちゃんとみそラーメンにするのはなかなか難しそうだ。そんな中、こんなに美味しいみそラーメンを作っているのはすごいことだと思う。