ゴールデンウィークでキャンプに出かけている方は多いだろう。
ポータブル電源 や発電機を利用する方も多いが最近の車には100Vのコンセントが搭載されていることがあり、これを電源 代わりとして使えばかなり便利。
なお、新型プリウスには AC100Vのコンセントが2口設置されている。
1つ目はセンターコンソール後部。
2つ目は荷室左側。
1年ぐらいこのプリウスに乗っていて気づいたのはごく最近。それぐらい目立たない場所に設置されている。しかも これらのコンセントは2ヶ所合わせて1500Wの電力供給が可能。
1500Wといえば結構な電力である。同時でなければ物によっては電気ストーブも使えるし電気こたつやドライヤー、ホットプレートでも使うことができる。またIH調理器も使えるぐらいの電力。当然、機器によって消費電力は異なるのでそれらの機器の消費電力を事前に確認する必要があることは言うまでもない。
これだけの電力供給が可能であれば、非常時はもちろん、キャンプなどでも相当役に立つだろう。
先日、車中泊をした時にこのコンセントにスマートフォンを接続して充電した。ところが何時間経っても一向に充電されていない。最初はスマートフォン本体やAC アダプター充電用の USB ケーブルなどを疑ったがどれも正常。他のアダプターや電気機器を接続してみても使えない。コンセントに電気が供給されていないようだ。たった1年で故障してしまったのかと思ったが、実は違った。
プリウスの車載コンセントを使うには車載コンセント自体の電源を入れる必要がある。
その電源スイッチはこちら。私はエアコンのA/Cボタンと勘違いしていた。プリウスに限らず、ほとんどの車でエアコンを操作するためのボタンは中央付近にある。こんな右側にエアコンのボタンがあるのは確かに変だがそれでも勘違いしていた。
このAC 100Vというボタンを押すと車載用コンセントが使えるようになる。
私のプリウスでもこのボタンを押すことでちゃんと車載コンセントが使えるようになった。よかった。
通常は自動車の電源を入れた状態 (ハイブリッドシステムが起動し、走行できる状態)でこのコンセントを使用する。しかし、災害時など、自動車を走行できる状態にせずに電気を使いたい時がある。その場合は非常時給電システムを起動する。
非常時給電システムの起動方法は以下のとおり。
非常時給電システムの起動方法
ブレーキを踏まずに自動車の電源スイッチを2回押す。
AC 100V。電源スイッチを3回連続で押す。
すると ディスプレイに非常時給電モードと表示される。
メーカーの説明によると、2000ccのプリウスの場合、ガソリンを満タンにしておけばおよそ5日分ほどの電力を供給できるとのこと。災害による停電などで電力会社の電気で使えない時、5日間も電気が使えれば生存の確率もだいぶ上がる気がする。なお、気温が高い時やかなり気温が低いときに非常時給電システムを使う場合は自動車のエアコンを入れておく必要があるそうだ。自動車があまり高温や 低温の状態では正常に給電することができないからである。
エアコンをオンにする必要がある時期は給電できる時間もおそらく短くなるだろうから注意は必要である。
それ以外にも使用にあたりいくつかの条件があるので詳しくは トヨタのウェブサイトなどで確認していただきたいと思う。