今でも多くのウェブサイトはIPv4にしか対応していない。せっかく速度が落ちにくいと言われているIPoE方式でIPv6接続しているのに、IPv4のウェブサイトには不利なPPPoE方式でしか接続できないというASAHIネットへの不満。
ところが、2021年4月になって事態は急変した。なんとASAHIネットでも「IPv4 over IPv6接続」が提供されるようになったのだ。IPv6を使ってIPv4のデータを流せる。これでIPv4対応サイトも快適になるだろう。
ASAHIネットでの「IPv4 over IPv6接続」は、DS-Lite(Dual-Stack Lite)という方式だ。
ASAHIネットの案内ページによると、「IPv4 over IPv6接続」を利用するには以下の条件を満たす必要がある。
1.IPv6接続機能のIPv6接続(IPoE方式)の必要条件を満たすこと
2.利用している光回線が、「フレッツ 光クロス」またはそれ相当の回線であること
3.対応ルータを利用していること
私はすでにIPoE方式を利用しており、1.については問題ない。2.も問題ない。3.はどうだろう。
私はNTT西日本から提供されているRT-500KIという光電話ルーターを使っている。ASAHIネットのページで確認したところDS-Lite対応ルーターとしてしっかりと掲載されている。ということは追加投資無しで「IPv4 over IPv6接続」を利用できるということだ。
念のためにNTTのサイトで確認すると、DS-Liteを使うためにはRT-500KIのファームウェアをVersion 07.00.0030以上に上げる必要があるようだ。RT-500KIは自動的にファームウェアをバージョンアップする機能があるので、通常の場合は最新のバージョンになっているはず。
私の場合も自動的に最新版にバージョンアップされていた。
RT-500KIのファームウェアについて詳しくは以下
NTT東日本の場合
ホームゲートウェイ/ひかり電話ルータ(RT-500KI)|バージョンアップ情報|サポート情報|通信機器トップ|Web116.jp|NTT東日本
NTT西日本の場合
そうすると、あとはASAHIネットの申し込みページで手続きするだけ。
ASAHIネットのIDとパスワードを使ってかんたんに手続き完了。
日曜の深夜に申し込んだが、翌日の朝には「IPv4 over IPv6接続提供中(DS-Lite方式)」と表示されるようになっており、あっけなくIPv4 over IPv6が使えるようになった。
スピードテストの結果は以下のとおり。
IPv4 over IPv6接続開始前
IPv4 over IPv6接続後
追加費用は1円もかかっていないがIPv4がおどろくほど高速化し、およそ14倍の速度である。いくつかのウェブサイトを表示しても以前よりずっと速い。以前と比べるとまさに爆速化。これは良い。非常に満足である。
なお、ASAHIネットの案内ページによると、NTT提供以外のルーターでASAHIネットのIPv4 over IPv6接続(DS-Lite方式)対応ルーターは以下のとおり。
アイ・オー・データ機器 WN-DX1200GR
NECプラットフォームズ Aterm WG1200HS4
NECプラットフォームズ Aterm WG1200HP4
バッファロー WSR-1166DHPL2