書いた文書をかんたんにデータベース化してくれるテキスト型データベースソフト「知子の情報」。パソコン関連雑誌にも頻繁に広告が出ていてメジャー感のあるソフトだった。私が以前働いていた職場でも使っている人が多かった。
ところが、ある時期から広告も消え急にマイナーな感じのソフトとなった。テキスト型データベースソフトという市場がニッチすぎて、あまり売れなくなってしまったのだろうか。
「知子の情報」は本当に便利だ。テキストベースの文書を取り込んで保存しておけば全文検索や見出し検索、日付を使った検索など一瞬のうちだ。かなりデータ量が増えた場合でも検索に必要な時間は1秒くらいかもしれない。ちなみにWindows標準の機能でもファイルの全文検索は可能だが速度も遅く結果も見にくい。「知子の情報」の全文検索機能と比較すればWindowsの全文検索など月とスッポン以上の差である。データの追加も極めてかんたん。保存したい文章をコピーして貼り付けるだけ。検索用の見出しやキーワードなどの設定も可能だが、単に文章を貼り付けておくだけでも十分に機能する。私は情報や文章の整理だけではなく、パスワードの管理など、テキスト化可能なあらゆることに使っている。
しかし、前述のとおり今となっては「知子の情報」はほとんど使われておらず、PCショップでも電気店でも見ることはない。
私はずいぶん前に買ったver.9をずっと使っていた。Windows XPまではかろうじて使えていたがWindows 7以降はまともに動作しなくなってしまった。互換モードで起動しても謎のフリーズ多発。「知子の情報」Ver.9の販売当初から考えるとWindowsの仕様が大幅に変更されたのでこれは仕方がないだろう。そこでマイクロソフトのデータベースソフトAccessで似たようなテキスト型データベースを作れないものかと試行錯誤したが動作が遅く役に立たない。第一、多くの人にとってAccessでデータベースを作成することは不可能だろう。
「知子の情報」のWindows10に対応したバージョンは販売されていないだろうか。さんざん探しても「知子の情報」を超えるテキスト型データベースソフトは見つからないのにどうしたことだろう。諦めていたけれど、あるとき、開発元のテグレット技術開発にて新バージョンが細々と提供されていることを発見した。
最新版の「知子の情報 Win11対応」はWindwos 11に対応し、新規購入版は税込11,000円、バージョンアップ版は税込5,500円。
これは買うしかない。
※ Windows 10への対応状況については現在確認中。