新型コロナ流行の影響によりオンラインでの会議が増えた。今までパソコンにマイクなど接続したことがなく、この機会で初めてマイクを接続したという方も多いだろう。一時は電気店からパソコン用マイクが姿を消したことからも、今までパソコン用マイクを持っている人が少なかったことを表していると思う。
私の周りではマイクを会議以外に利用している人はほとんど見たことがないが、会議やチャット以外にもマイクの使い道はある。例えば音声認識による文字の入力「ディクテーション」である。パソコン用の音声認識アプリは20年以上前から存在する。私も音声認識アプリを散々試したけれど、誤認識が多く使い物にならなかった。ところが今の音声認識技術はすごい。結構な早口で話してもあまり間違えることなく、それなりの精度で音声を文字に変換してくれるのである。
スマートフォンでGoogleの音声認識の精度の高さを知ったので、パソコンで使うためにこちらのマイクを購入した。
この値段にしては相当良い品質。台に適度な重さのおもりが入っているのですぐに倒れて不快な思いをすることもない。音質も悪くなくノイズも少ない。
早速、Googleドキュメントを起動して動作確認だ。
おおよそ80パーセント以上の精度で音声を文字に変換してくれた。80パーセント程度というと間違いだらけで役に立たないと思う人もいるかもしれない。そんなことはない。キーボードで入力するのと比べると数分の一以下の労力で文の大部分を入力できるのだ。あとはキーボードで修正していけば、とても楽だ。
それと、Googleのウェブサイトでマイクのアイコンをクリックしてキーワードを発声すると瞬時に検索してくれる。キーボードを使わず音声でシームレスに検索できるのは思いのほか便利。このためだけにマイクを用意しても元を取るくらいである。