私立文系大学卒会社員が米国株で徐々に収入を得ながらプライベートキャンプ場を作る

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早稲田大学の講座で不適切発言を繰り返した吉野家常務取締役の解任は企業イメージを守るためには当然

 2022年4月16日に早稲田大学で開催された早稲田大学履修プログラム「デジタル時代のマーケティング総合講座」にて、講義中に株式会社吉野家常務取締役企画本部長伊東正明氏が極めて不適切な発言を何度も繰り返したと報道されている。

当ブログでは吉野家について好意的に取り上げてきたし、私自身、吉野家の株を買っていたこともあった。しかし、伊東常務の発言により残念なことに吉野家への信頼感は下がってしまった。

 これまでP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)で液体洗剤アリエールの売上を回復させるなど、それなりの実績は上げていた常務。有能な人物に見えるのになぜ不適切な発言を繰り返してしまったのだろう。
 社内のイエスマンだらけで行う打ち合わせのノリをそのまま講座の場に持ち込んでしまったのか。あるいは耳に痛いことを進言してくれる部下を遠ざけ過ぎてしまったがために、常務には周りが見えなくなり、発言が不適切かどうかの判断さえ不可能になっていたのか。

 それに、発言には吉野家の牛丼とその顧客への敬意を感じられない点がある。たしかに吉野の牛丼は安い食べ物だし、上品さや高級感といったものからは程遠い。それでも販売する側が謙遜して自社の製品を多少卑下して言うくらいなら良いだろうが、顧客を小馬鹿にしているような発言は良くない。
もしかすると、伊東常務はP&Gという超大企業出身なので吉野家生え抜きの経営陣や社員へのあてつけの意味もあったのかもしれない。

 伊東常務の発言があった後、吉野家の株価は下落してしまった。吉野家は発言が問題になってから直ちに伊東氏を常務取締役企画本部長から解任した。解任はなんと4月18日付。現在は吉野家と常務は一切の契約関係にないという。このすばやい動きにより、企業イメージの低下はある程度のところで抑えられた。その点は良かったと思う。

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