ラーメンの生麺が少し余ったので油そばにすることにした。
ラーメン用の丼にサラダ油、ごま油、酢、チャーシューダレを少しずつ入れる。
オイスターソースをも少し入れる。茹でた生麺を入れ、チャーシューを載せ、チャーシューの上にダレを少しかける。これだけで十分美味しい。
油そばはラーメンと比べるとまだまだメジャー感に欠けるが、意外と歴史は古く昭和30年台頃にまで遡る。どこが発祥の店かは諸説あるが、武蔵野あたりで始まった食べ方だそうだ。
値段が安く、学生の支持を集めたという。
ラーメンと異なり、油そばはスープを作る必要が無い。その分手間も材料も省けるので比較的安く提供できるようだ。
私も趣味で時々ラーメンのスープを作っている。豚骨を洗って下茹でし、もう一度洗って8時間強火で煮るなど、かなりの手間と体力を要する。それが不要だなんて魅力的な商品だ。
ただし、茹でた麺をほぼそのまま食べるため、麺の味がそのまま料理自体の美味しさに反映する。麺がまずければけっこうダメなので、やはりそれなりの技量は必要だと思う。
油そばにはこのような麺がよく使われている。
フィリップスのヌードルメーカーという製麺機が発売されたときは嬉しくてすぐに購入した。
油そばの麺ばかり作っていた。しかし説明書に掲載されている中華麺の作り方ではどうも物足りない。と言うより、あまり美味しくない。
そこで国内では入手困難とされるモンゴル産のかんすいを手に入れた。本来は入手困難なはずだが、ここで手に入った。
中華麺づくりで欠かせないかんすい。蒙古(モンゴル)のものが最高だと言われているが日本ではなかなか手に入らない。ところが、ここではなぜかこんな値段で購入可能。ラーメンや油そば用の中華麺を作りたい方には必須である。
麺の風味はずいぶん向上しとても美味しくなった。
だが、麺の滑らかさが足りない。ぼそぼそ感は否めない。何度麺を作ってもその不満は残った。ところがある日、中華丼を作っていて気づいた。小麦粉に片栗粉を混ぜれば良いということを。
次に麺を作るときに小麦粉の十分の一くらいの量の片栗粉を加えた。すると、麺がなめらかになり、油そばが数段おいしくなった。
ヌードルメーカーをお持ちの方は試してみてはいかがだろう。なお、こうして出来た麺は袋に入れて、冷蔵庫で一日~二日寝かせるとさらに美味しくなる。