メーカーに風呂混合弁と給湯混合弁を交換してもらい、一日目はちゃんと湯が沸き家で風呂に入ることができた。家で風呂に入れることは本当にありがたいことだと思った。先日の三方弁の交換、給湯混合弁と風呂混合弁の交換であと何年かはエコキュートを使うことができるのではと安心した。
ところが翌日の朝、蛇口をひねっても湯が出ない。エコキュートを見に行ってみると、なんと機械の下の方から水がどんどん流れでている。そして漏電しゃ断器が作動し、電気が 装置に供給されない状態になっている。これは一体どうしたことだろう。少し水が漏れているような古い水道の蛇口などを交換した時、それまで漏れていた水が漏れなくなったことで水圧が上がり、他の配水管や蛇口の老朽化した箇所などから新たな水漏れが発生することがある。今回 エコキュートの部品を複数新しいものに交換したことにより、それと同様の現象が発生しているのではないかと思った。
漏電しゃ断機が作動した状態とはいえ、その漏電しゃ断機はエコキュート貯湯タンクの装置上にある。その手前までは電気が来ているので今回のように水浸しとなった状態では感電のおそれも多少あるのではないかと少し怖がりながらエコキュートに近づく。そして給水弁を閉じて水道からの水が供給されないようにした。そうしたら水が止まった。
幸い感電はなさそうだったので化粧板を開けてみた。すると残念な光景が目に入った。
装置内の様々な箇所や部品が水に濡れてしまっている。
漏電しゃ断機の付近は水を防ぐためのカバーの内側が水浸しになっている。
残念ながら私が最も濡らさないように気をつけていた基板も全体的に濡れてしまっている。これは相当厳しい状態だ。この状態で電源を入れるとショートや新たな 故障を引き起こす可能性もあり、今すぐに電源を入れるべきではない。もちろんすでに完全に故障してしまっている可能性も十分にある。
これだけ装置全体が濡れているということは装置の上部からの水漏れの可能性がかなり高い。原因はすぐに判明した。交換してもらったばかりの風呂混合弁の接続部分が外れてしまっている。
このような接続部分は本来であれば以下の写真のようにそれぞれの管の端の広がった部分をクリップのスリットでしっかり挟み込むように止めなければならない。ちょうど下の写真のように。
このクリップはかなりの強度がある。このように止めておけば、エコキュート内や水道ぐらいの水圧で外れたりずれたりすることはない。
つまり私が最初 想定していた
少し水が漏れているような古い水道の蛇口などを交換した時、それまで漏れていた水が漏れなくなったことで水圧が上がり、他の配水管や蛇口の老朽化した箇所などから新たな水漏れが発生することがある。
などというような状態ではなく、残念ながら風呂混合弁を交換した時の管の合わせ方やクリップでの止め方が不十分であったようだ。
パナソニックに問い合わせて再び見に来てもらったが基板上の部品の脱落もあり、修理はかなり難しいようだ。この写真のほぼ中央部の茶色の部品が外れてしまっている。
こちらが水濡れ直後の写真。この状態ではまだ部品は外れていない。
私が当初から予想していたとおり、この基板はもう部品の在庫がなくなっており、修理はかなり難しいとのこと。
エコキュート自体の買い替えを進められたがさすがにそれは釈然としない。エコキュートを買い換えると何十万円もの費用が必要になる。三方弁の交換によりせっかく一度直ったかに見えたナショナル製エコキュートHE-37K3S。混合弁の修理を頼んだためにこんな結果になってしまい本当に困ってしまった。水漏れを起こしたり、手に入りにくいであろう基板を濡らしたりしないようにするために今回はメーカーに修理をお願いした。それが直接のきっかけとなり大きな問題が発生してしまった。とても残念。どうせなら自分で交換すればよかった。
【追加】
とここまで書いたものの、パナソニックから連絡があり復旧に向けて色々動いてくれているようだ。結果はどうなるかわからないがあまり焦らずに待っておくことにしよう。