2024年11月5日に実施されたアメリカ合衆国大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ氏の当選が確実となった。激戦7州のすべてをトランプ氏が制し、上院も共和党が議席の過半数を獲得、下院も共和党が伸長しており過半数を獲得する可能性がある。
トランプ氏は第45代大統領を務めており、今回の当選で第47代大統領に就任することになる。ではアメリカ合衆国の歴史でトランプ氏のように再選を目指しながら一度落選し、返り咲いた大統領は存在するのだろうか。
アメリカ合衆国では強固な二大政党制が成立しており、大統領選を制するには共和党か民主党のいずれかの政党の公認候補となる必要がある。いずれの党も当選する可能性が高そうな人物を公認するため、一度落選した人物はたとえ大統領職に就いたことがあったとしても公認候補とはまずならない。そのため、返り咲きは極めて困難である。
ところが、ドナルド・トランプ氏以外に一人だけアメリカ合衆国大統領に返り咲いた人物が存在する。その人物の名は民主党のグロバー・クリーブランド。第22代（1885年 - 1889年）及び第24代大統領（1893年 - 1897年）に就任している。
グロバー・クリーブランド大統領の名は不覚にも聞いたこともなかったが、自由の女神像の除幕式に出席した大統領だそうだ。ホワイトハウスで結婚式を挙げた唯一の大統領でもある。
なお、グロバー・クリーブランド大統領在任時のファーストレディはフランシス・クリーブランドで、彼女がファーストレディとなった時点の年齢は21歳で、最年少の記録だそうだ。また、フランシス・クリーブランドは大統領と死別後、初めて再婚した人物でもあるそうで記録ずくめである。
出典
「グロバー・クリーブランド」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』（http://ja.wikipedia.org/）。2024年11月7日0時（日本時間）現在での最新版を取得。
