私が住む地域で一番美味しい蕎麦屋さんだと思っているお店。前菜だけでも素晴らしい。
出汁がちゃんと効いているかぼちゃ。白菜の漬物、さつま揚げ、かまぼこなど定番の食べ物だが他とはひと味もふた味も違う。このあたりではあまり目にしない焼き味噌。香ばしく滋養にも良さそう。日本酒には絶対に合うやつ。
彩りが良いサラダ。こういうサラダなら野菜嫌いの方も美味しく食べられるのではないかと思う。
レバーの焼き鳥。抜群にうまい。レバー特有の臭みもない。このレバーを食べながらの赤ワイン。
蕎麦がき。
日本の蕎麦文化の原点とも言える「蕎麦がき」。熱湯で練り上げられたそば粉から作られている。醤油やそばつゆを浸して食べるのが一般的。蕎麦がきは、鎌倉時代から全国で食べられてきたそば料理の元祖とも言われている。蕎麦切りが発明される以前は、「蕎麦」と言えばこの「蕎麦がき」だった。
ビールやワインがすごく進む。最後はざるそばを手繰る。
この蕎麦はとても細いのに何と言ってもコシの強さがすごい。しっかりと噛み応えがあるのに食感は滑らか。これこそが蕎麦の美味しさといった感じなのかもしれない。香りも良く、蕎麦の風味が強い。
蕎麦を茹でることで、蕎麦の風味を凝縮した蕎麦湯は深みがある味。
身体に染みわたる美味しさを十分堪能でき、最高の蕎麦屋酒だった。