少し久しぶりにとんこつラーメンを作っている。
ラーメンといえば、濃厚なスープやたくさんの具材が魅力。しかし私はしばらく前からスープは「引き算」で作るべきだと思っている。
あまりいろいろと余計なものを入れずに、シンプルな材料で出汁を取ることで、それぞれの材料の本来の旨味を引き出すという考え方である。
例えば鶏ガラスープを取るときは、水と鶏ガラ以外の材料はなるべく入れない。入れるとすれば少しの種類の香味野菜や、月桂樹の葉を入れるくらいで良いと思う。
とんこつラーメンを作る時も考え方は同じ。以前は本当に多くの種類の香味野菜などを入れてスープを取っていた。しかし今はかなり少ない種類の材料しか使っていない。その方が私の好みのラーメンが作れることがわかったからだ。
具材もだいぶシンプルに、チャーシューやネギ、きくらげ程度。その方がラーメンの美味しさをより一層味わえると思っている。
濃厚な豚骨スープや多彩なトッピングを好む方も多いとは思うが、たまには「引き算」の考え方でラーメンを楽しんでみたらいかがだろうか。