昨日行われた自由民主党総裁選挙にて石破茂氏が当選した。
さすがの与党自由民主党の総裁選というだけのことだけあって、各候補者の主張は多かれ少なかれ現実的で真っ当なものが多かった。
ところで、財政に関して、石破茂氏は景気最優先と言いつつも財政健全化について触れているところは気になる。財政健全化といえば聞こえはいいが、財政健全化を目標に掲げると、景気に悪い影響を与える可能性がある。増税の可能性が高まることも考えられる。これらのリスクを考慮すれば、むしろ、財政健全化などにはあまり触れず、必要な時は財政出動を積極的に行うと言ってくれた方が安心だ。
とは言ってもそれは程度問題。石破氏の政策は比較的バランスが取れているようだ。
さて、今回の総裁選挙において高市早苗氏が思いのほか健闘した。決戦投票で石破氏に敗れることになったとはいえ、非常に多くの支持を集めた。一部にはこの結果が気に入らなかった人もいるようだ。
例えば、YouTubeの動画の中には、総裁選直前に多くの人々を入党させ、高市氏に投票させる動きがあったと主張するものがあった。はたしてそんなことは可能なのだろうか。
党員投票の選挙人は、日本国籍を有する20歳以上で、令和4年と5年の2年間党費・会費を納めた党員、自由国民会議会員、国民政治協会会員に加え、今回は特例措置として令和5年に新たに党費・会費を納めた18歳や19歳も含む党員等にも選挙権が付与されます。
政策ニュース.jp 2024年8月20日
https://www.policynews.jp/political_parties/2024/ldp0820.html
政策ニュース.jpの記事によると、自民党総裁選に党員として投票するには 令和4年と5年の2年間党費・会費を納めている必要があり、総裁選の投票目的に急に入党しても投票は不可能である。18歳や19歳の若年者に対する特例を用いても、令和5年の会費、1年前から会費を納めている党員等でなければ投票できない。つまり、今回の総裁選に投票してもらうために慌てて党員を募ったところで無意味なのである。
仮に入ったばかりの党員が投票可能だったとしても、自民党の党員数は2023年末時点で109万1075人となっており、党員数約11万人の立憲民主党と比べても格段に多い。
仮に、入党したばかりの党員による投票が可能だったとしても、投票結果に影響を与えるためにはとんでもない数の人数を集めなければならない。それは現実的には極めて困難だろう。やはり総裁選前に急に党員を集める手は全然有効ではなさそうだ。
また、今回の総裁選で目論見が外れたかに見える麻生太郎氏をことさらに批判する主張もあった。中には麻生氏がかの明治維新の元勲大久保利通の玄孫であることをもって批判しているものもあった。麻生氏が大久保利通の玄孫であることは事実。しかし、麻生氏は長く政治家として活躍し、数多くの実績がある人物。いまだに家系に関する批判がなされるのは少々過剰だと思う。
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