タニアとグプタを救出したので慌ててバハラタに帰る必要はない。そこで東方の大地を探検することにした。今回は南から攻めていこう。どんどん南に歩いて何日かすぎたころ、南にかなり長く半島が突き出していることがわかった。半島を見つければ先端まで行きたくなるのが人情。半島の南端に進んでみた。ここから先はすべて海。地図で確認したらここから海をはるか遠くに超えたところにアリアハンがある。と思うと急にアリアハンのことが懐かしく思えてきた。
現実世界ではここはマレー半島だろう。
しばらく感傷に浸ったあと北へ引き返した。
バハラタ北東の洞窟をだいぶすぎてさらに北に進む。すると湖のほとりに大きな神殿が見えてきた。あの神殿はなんだろう。
近づいてみると扉の前に人がいた。その人の話によるとここはダーマの神殿。職業を司る神殿のようだ。神殿内は転職したい人々でにぎわっていた。
遠方から多くの人々が訪れる場所だけにかなり大きな宿屋が併設されている。これならこの付近で転職後の経験を積むことも可能だろう。
なお、神官らしき人物に転職したいと話したら、「おろか者め!勇者やめたいというのか?それだけはならんっ!」となかなかの剣幕で怒られてしまった。今のところは仲間もいないので出直すことにした。
ダーマの神殿からさらに北に進むと美しい湖に囲まれた塔が現れた。今回は場所を地図に書き込むだけにしておいた。
これ以上北には進めなかったので南に引き返す。すると途中で3匹のメタルスライムに遭遇した。これがうわさに聞くメタルスライムか。全身が金属でできているようで、こちらの攻撃がほとんどきかないし、臆病で逃げ足が早くすぐに逃げる。そのため倒すことが難しい。しかし、倒したときはかなりの経験を得られるという。めったに出てこない上にめちゃくちゃ倒しにくい魔物だから多くの経験を得られるのも当然なのかも。
1匹はすぐに逃げたが、2匹は逃げなかったので何度も攻撃してなんとかしとめた。
ダーマの神殿を通り過ぎそのままバハラタに向かおうかと思った。しかし、神殿の東にまだなだらかな山が東に広がっていることに気づいた。そのままなだらかな山に向かって進んでいった。
しばらく東に歩くと小さな半島に建物を見つけた。そこは宿屋だった。
宿屋の中には日いづる国からやってきた戦士がいた。彼によると日いづる国ではやまたのおろちが出て困っているという。日出る国とはどこだろう。
翌日、半島の東の海を眺めた。すると4つの大きな島が列島をなしている。これが日出る国。バハラタかどこかで聞いた黄金の国とはこのことか。徒歩で見える範囲にはこれ以上東に国はない。この列島のことだろう。
いずれ船を手に入れたら必ず訪れなければならない場所だろう。そのときが楽しみだ。
日出る国を東に見ながらさらに北に進む。小さな村くらいはあると思いつつ探索を続けたが、何日歩いても何もない。このあたりは未開の地なのだろうか。それでも北へ向かって進み続けた。さらに幾日かすぎた後、とうとう小さな村を見つけた。村人に話を聞くとここはムオルという村のようだ。こんな最果ての地に村があるとはなんともありがたい。
村の中を歩き、出会った村人たちに話を聞く。ある老人にはここまで船でやってきたのかと聞かれた。はるばるバハラタから歩いてやってきたので「いいえ」と答えると「なんと!歩いてきたと?ものずきな人たちじゃのう。」と言われた。これまでの道のりを考えると、たしかにムオルにまで歩いてくるのはかなり大変な場所。老人に驚かれるのも当然だ。
村中を歩き出会った人々にかたっぱしから話を聞いた。すると奇妙な事に気づいた。何人もの村人からポカパマズという名前を聞いた。この村の人々はどうやら私をポカパマズという人物と勘違いしているようなのだ。
ポカパマズとは聞き慣れない名前。いったい誰のことなのだろう。何人もの村人の話によるとどうやらこの村でみんなから親しまれていた人物のようだ。
村の北東の市場の2階で子どもたちが集まって談笑していた。そこでもポカホンタスに似ていると言われたが、吟遊詩人に話を聞いてやっと理由がわかった。
なんと、ポカホンタスというのは勇者の父オルテガのことだったのだ。だからみんなポカホンタスと勘違いしていたのだ。話によるとどうやらオルテガは倒れているところをポポタという子どもに発見され助けられたようだ。
色々話したあと、部屋を去ろうとしたら階段のところまでポポタが追いかけてきた。「あのさ 下にあるかぶとお兄ちゃんにあげるよ。大きくてぼくかぶれないしさ。」
こうしてオルテガが使っていたというかぶとを譲り受けることになった。
現実世界で言えばインドから中国東北部を経てシベリアの東の果てにまでやってきたことになる。現実の日本がそう呼ばれていたようにジパングが登場。日本列島を見ることができて感慨深い。なお、よく知られているようにジャパンの語源はマルコ・ポーロの「世界の記述」(東方見聞録)に登場する「黄金の国・ジパング」であるという説が有力である。
ムオルは先述のようにシベリアの東の果て。こんな遠くまで徒歩でやってきた。これ以上先に行くには船が必要だ。そろそろ一人旅をやめて仲間を連れて行くべきときかも知れない。
なお、ムオルの道具屋ではどくがのこなが売られている。メタルスライムにも効果がある。どくがのこなによって混乱したメタルスライムは最後の一匹になるまで逃げないので一人旅には非常に便利な道具である。
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